1980年代に一大ブームを巻き起こした魔法少女アニメ「魔法のプリンセス ミンキーモモ」の番外編。OVA作品としてリリースされたが、発売直後に「魔法の天使クリィミーマミ ロング・グッドバイ」との併映で劇場公開された。モモの両親が乗った旅客機が“南の真ん中島”上空で墜落した。そこは、足を踏み入れた大人が子どもに戻ってしまう不思議な島だった。両親を助けるべく現地へと向かうモモだったが……。
汽車での旅の途中に立ち寄った駅で、モモはフェナリナーサのモモと偶然に再会する。中央駅という名のその駅には「旅立ちの汽笛を鳴らす」というライオン像があり、2人はその像に呼ばれたかのようであった。そして突然の落雷と共に、2人はいつの間にか、戦火にさらされた50年前の過去へとタイムスリップしてしまい、駅の中でスリの少女と出会う。ライオン像は戦災孤児である少女の過去、そして、未来に起きる悲劇を2人に伝えようとする。少女とその仲間達は、過酷な時代に翻弄され閉ざされた駅の中でしか生きられない自分達を、魔法の力で旅立たせてくれという願いを伝えるが、魔法を失ったモモには叶えられなかった。そして、その願いはモモを招いたライオン像自身によって叶えられた。