『かいけつゾロリ』は、1993年7月17日に公開された短編アニメーション映画。『それいけ!アンパンマン 恐竜ノッシーの大冒険』と同時上映で、制作体制も『それいけ!アンパンマン』と共通している。映画化されたエピソードは『まほう使いのでし(まほうつかいのでし)』、『大かいぞくの宝さがし(だいかいぞく)』。ビデオは発売されたが、DVDは発売されていない。 「まほう使いのでし」 いたずらの修行で旅をしていたゾロリ一行は森の中で奇妙な動物たちと出会う。彼らから「悪い魔法使いに魔法をかけられて困っている。どうか、魔法使いを退治して我々を元に戻してくれ」と聞かされたゾロリは賛成する。しかし、ゾロリの目当ては魔法使い退治ではなく、魔法使いから魔法を教わることだった。様々な困難を乗り越えようやく魔法使いの城に辿り着いたゾロリたちは弟子にしてくれと頼む。こうして、ゾロリたちは魔法使いの元で毎日修行に励むことになったのだが・・・。 「大かいぞくの宝さがし」 魔法使いから魔法の杖を奪ったゾロリたちが海辺を歩いていると、誰かが溺れていた。ノシシが魔法で助けると、魔法はあと2回だけになってしまった。ノシシが助けた男は海賊の船長だが、泳ぎの練習をしていた最中に浮き袋に星型の穴を開けられたという。そして、ゾロリたちに「宝の在処をしっている黄金のオウムを息子のパルに渡してくれ」と頼むと息を引き取った。ゾロリたちが海賊船に向かうと海賊たちに襲われた。そこには船長代理のタイガーと船長の息子・パルがいた。ゾロリがパルに父が亡くなったことを話すとパルは悲しむが、宝の話を聞かされると父がかつて言っていた言葉を思い出し、黄金のオウムから宝の地図を出した。ゾロリも宝探しに協力すると言い、ついに宝島を見つける。しかし、タイガーは宝を独り占めしようと企てていた。果たして、ゾロリ達の運命やいかに。
子どもたちから絶大な人気を集める児童書「かいけつゾロリ」シリーズが原作の劇場版アニメ第5作。「夜明け告げるルーのうた」の吉田玲子が脚本を手がけ、原作でも明かされていないゾロリの秘密をオリジナルストーリーで描く。「いたずらの王者」を目指すキツネのゾロリと子分であるイノシシの双子イシシ&ノシシは、ひょんなことから過去の世界にタイムスリップしてしまう。そこで出会った素敵なレディに一目ぼれするゾロリだったが、なんと彼女は若き日のゾロリママ、ゾロリーヌだった。ゾロリたちは謎の怪獣に飲み込まれてしまったゾロリーヌを救い出すため、トレジャーハンターのゾロンド・ロンとともに立ち上がるが……。「ももいろクローバーZ」の百田夏菜子がゾロリーヌの声を務め、「ゾロリーヌ with ゾロリ」の名義で山寺宏一とのデュエットで主題歌も担当。